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ゆいどっと


2005年07月31日 (日) ホカン [長年日記]

_ 2度目

今月はまだ1回しか万博行ってないから行く,という,なんかずれているような気がしないでもない目的で,万博に行く.ま,こうやって回数行かないと入れないところもあるし.例によって9:30頃出たゆるゆるスケジュール.前回より少し早いので,シャトルバスに乗るために待たないかんかと思ったが……待ち時間0.車の台数も少ない.夏休みにはいると混雑するだろうと思っていたのだが,ここ1週間はあまり変動なく10万人クラス.みんな混むと思っていて避けているのか,それともお盆休み前の穴か.もっとも名古屋空港経由だと,実はかなりがんばらないと朝イチでは入れず人気パビリオンの整理券などがとれないので,避けられているのかもしれない.入れないところにはあんま入らないつもりなので,ある意味らっきーか.

_ 16倍密度

今日は,前回ブルーホールに行ったので,その反対側のオレンジホールを目指した.昼前ぐらいに整理券を配っていることがわかったので行ったのだが,グローバルホールの整理券は,ブルー/オレンジの選択ができない.行ったときはブルーホールの整理券だった.ブルーは前に見たのでうーんどうしようかとそのあたりうろうろしてたら,急にそのあたりでたむろっていた人が整理券の列に流れる.オレンジホールの整理券に切り替わっていたのだ.みんなよく見てるなぁ.とりあえずさくっとオレンジホールのをもらえた.

そして,その整理券の時間が来るまでそのへんで昼飯とちまちま回る……のだが,今回,集合時間が案外早く,いろいろ回るにはちと中途半端.

さてお目当てのスーパーハイビジョンシアター.おーでかい……んだけど,気のせいかそれほど感動はない.前回の2005インチの感覚で見ているのかもしれないが,このサイズだとけっこう万博内に見られる.サイズはこんなもんかーと思いつつ,上映前に映している止め絵をじっくり見る.うん,細かい.それは上映が始まるとよくわかる.これ,まずはホールに入る前に自分たちの待ち行列をカメラで録画しておき,それが始めに上映されるのだが,フカン構図の中にあっても自分の顔がよくわかる.よーく目をこらすと,持っているタオルのザラザラ感まで見えている.すげぇ,これが16倍密度か.

が,個人的にはここまで.なんか足りない.レーザーシアターの方で感じた「上映が始まるとスクリーン枠がすぽっと奥行き側に抜ける」という感覚がない.いろいろな景色を見せてくれてとてもきれいなのだが,なんかべったりで,常にスクリーンがそこにあるように見えている気がしてしまった.

思うに,スクリーンとの距離が近すぎたということと,近景遠景ともきれいに撮りすぎていたからではないかと思う.庭を建物の中から眺めるシーンで遠く近くともビシッとピントがあっているのだが,それがパンすると,遠景が近景の柱に貼ってある写真に見えている.距離感が変に感じられるのかと思う.なんというか,特撮のミニチュアをあまりにきれいに撮っているので,100m位離れているように見せたい遠くと近くのモデルが,実際のジオラマ位置程度に見えてしまうという感じか(なんだそれ).

発色については,どうしてもレーザーシアターと比べてしまうが,やっぱりレーザーシアターの方がより発色が良い.これは原理的にしょうがないのだが,それを余計に印象づけるのは,絶対やりすぎだろうと思える強烈な配色の映像だろう.解像度1/16なのに,動きのある映像で(たぶん被写体深度も考慮して)解像度をごまかしておき,有利である強烈な色をアピールするコンテンツとなっている.このコンテンツ内容で,スーパーハイビジョンの方は損している気がするなぁ.もちろん,解像度という技術を見るためにはこういう静かなコンテンツが良いのかもしれないが,動画技術はあくまで動く絵で見てみたい気もするなぁ.

_ めざめませんでした

オレンジホールのあと,まだ行っていないところをちまちま回ってた.そしてまぁ企業パビリオン1個ぐらいはということで,今日はワンダーホイールに.その後18:00頃にうろうろしていたら,めざめの方舟の整理券をちょうど配っている.さっそくもらうと20:30のもの.この時間に入ると,出てくる頃には帰りのバスが大混在になるのでどうしようかと悩む.事前情報でいろいろアレであることも聞いていたが,せっかくもらえたしいろいろ宣伝されているから入ろうということになって,2時間ほどメシをくいつつうろうろ.このあたり万博宣伝による洗脳効果だよな.

集合時間になったので並ぶと,先頭でやんの.これなら下(アリーナ)に入れるかと思ったが,なぜかほぼ全員上(スロープ)に.説明と違うなと思いつつ,アリーナを囲む件の人形を横に見てこみ上げる不安と共に上に登る.

上映が始まると……予想に違わず…………….ストーリーは自分で作るとかどっかに書いてあったが,イメージが喚起されないのではストーリーどころではない.ストーリーはなくても見た人が感じたモノがあればよいというのなら,特になかった.外に出てからしばらく考えてみたけど,イメージを構成させたい人形なり映像なり光学効果なり音響なりの個々が相互作用してないように思えるから,それぞれぼーっと置いてある/動くだけで何も結びつかない.そうえいばこの日見たクロアチアの展示で,赤いタコを持って走るのが何カットか印象に残ってるんだけど,それ自体に意味があるのかないのかはわからない.が,あれは,人が持って走ったり飛んでいたり落ちたりしてて,いろいろ想像がわいてくる.そういう直接的(?)な表現でないところに,何かいいものがあるのかねぇ.難しいなぁ.

最後に曲が終わり照明がフェードアウトして,みなシーンとなっている.10秒ほどして「これで終了です」とのスタッフの声にあちこちからの「えっ?」「は?」「クッ(失笑)」っていうのは何を意味しているのかよくわかったよ.

_ 帰り

↑が終わり,急いで帰りのゲートを目指す.時間は21:00少し前.21:00になると各パビリオンが閉まり急激に帰り客で混むので,その前に何とかバス停に並ぼうとした.が,バス停で10分も待たずに乗る.混雑を予想してバスの運行時間間隔も通常より短いのが良いのか,並んだタイミングがよかったのか,それとも本当に名古屋空港から来た人が少なかったのか.